神姫観光「佐伯天神山」(岡山県和気町)
令和4年2月13日(日)、神姫観光のトレッキング・ツアーで、佐伯天神山(409m、岡山県和気町)に登りました。「天神」とは、菅原道真ではなく道祖神のことです。
領民の信仰の対象だった天神山に、戦国時代、浦上宗景(うらがみむねかげ)が山城を築きました。浦上氏は、南北朝時代、兵庫県播磨に拠点を置く赤松氏の有力な家臣でしたが、この時代には赤松氏を上回る力を持っていました。
北から南東に向けて尾根を登りますが、本丸までの比高が360mもある高い山城です。
尾根筋に曲輪が階段状に配置される「腰曲輪」であることが体感でき、本丸を中心として同心円的に二之丸・三之丸が配置される輪郭式平山城「姫路城」と違った縄張りが魅力です。
見張所からは、吉井川沿いに通る倉敷街道が見渡せることから、交通の要衝であることもわかります。
階段状の曲輪群を過ぎれば本丸ですが、手前には尾根をV字状に切断した堀切があります。
本丸跡には大きな石碑「浦上遠江守宗景之城址」が建てられています。
本丸からは、南東にある天神山の山頂をめざします。
飛騨丸には野面乱積みの石垣が残っています。
その先にある谷は深い堀切となっており、ここから先は前期(旧城)のもので、石門があります。
物見や合図の役割を担った「太鼓之丸」、 攻め登ってくる敵に落とすための「軍用石」を過ぎれば山頂で、三等三角点があります。
木立の中を進めば「和気美しい森」です。
ここから先は舗装道路が続くのですが、昼食後、バスに乗り「岡山県自然保護センター」に向かいました。