神姫観光「京丹後縦断トレイル「立岩」」(京都府京丹後市丹後町)~三津漁港(京丹後市網野町)
令和3年6月30日(水)、神姫観光のバスツアー「京丹後縦断トレイル」の第3回「立岩(京丹後市丹後町)~三津漁港(京丹後市網野町)」に参加しました。「京丹後縦断トレイル」とは、神姫観光と京丹後市観光公社がコラボレートしたツアーで、山陰海岸ジオパークを中心としたコースを8回に分けて歩きます。今回は、8.5km程度歩きました。
現地に行って知ったのですが、間人(たいざ)の地名は、聖徳太子の母・穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇女(夫は用明天皇)に関連したものでした。伝承では、大和政権の争乱(崇峻天皇の暗殺?)を避けてこの地へ来た皇女は、手厚いもてなしのお礼に「間人」の地名を与えたが、地元の人々は「はしひと」と読むのは恐れ多いとして皇女の退座に因んで「たいざ」と読むことにしたそうです。海岸には、穴穂部間人皇女と聖徳太子(この地には来られていませんが)の像が建っています。聖徳太子信仰の広がりを感じました。
最初に木製のアーチ橋「てんきてんき橋」から、立岩(たていわ)を見ます。
海に聳える立岩は、高さが20mもある一枚岩です。火成岩が冷却して収縮する時にできた節理が柱状(柱状節理)になっていて、荒々しい印象です。
今回は天気が良く、青空に映える青い海と岩を見ることができました。
間人漁港まで、海沿いの道を歩きます。
間人漁港で水揚げされる間人ガニは「幻のカニ」と言われています。漁獲するのは5隻1団の底曳網漁船だけで、しかも船自体が小さいので、漁獲量が少ないからだそうです。大部分は京都や大阪の料亭に運ばれるので、地元の人が食べる機会はほとんどないとのことでした。シーズンでない今は、イカ釣り船が浮かんでいます。シロイカ(ケンサキイカ)を「活けイカ」として流通させる取り組みが始まっているそうです。
海岸沿いに歩いて城嶋(しろしま)に行きます。1573(天正元)年に荒川武蔵守が城を構えたことから、この名称が付けられました。小規模な石垣が残っています。海岸には、地層が盛り上がった「ドーム状構造」があります。
古間(こま)港を経て、目的地の三津漁港に向かいます。
ここからバスで、津茂川温泉「静の里」に移動して、入浴します。露天風呂の目の前には海が広がっており、絶景です。
風呂上がりの生ビールは格別の味でした。