伊吹山(滋賀県米原市)

 令和3年8月11日(水)、滋賀県の最高峰伊吹山(1,377m)に登りました。
 JR米原駅から伊吹山登山バス(湖国バス)で伊吹山スカイテラスに向かいます。

 

 本来なら登山口で下車して山頂を往復すべきなのですが、バスの時刻の関係で九合目のスカイテラスに行き、そこから南西に山頂を経て下山します。

 

 山頂一帯は国天然記念物「伊吹山頂草原植物群落」で、鹿や猪などの害を避けるために、保護柵やネットが設けられています。その維持管理費用として入山協力金を支払い、西登山道に入ります。

 

 最初に、黄色いキオン(キク科)に群落が目に入って来ます。

 

 さらに登れば赤色のシモツケソウ(バラ科)群落再生地で、ネットで囲まれた中で咲き誇っています。


 遠くには、琵琶湖に浮かぶ竹生島が見えます。

 

 山頂は、多くの登山客やハイキング客で賑わっています。

 

 白いシシウド(セリ科)の群落がネットで保護されています。

 

 山頂で景観を楽しんでから、上野への下山道を歩みます。
 石灰岩が露出して歩きにくい道です。

 

 三合目に向かって急な坂をジグザグに歩きます。

 

 平安時代に奈良・元興寺の僧「三修」が伊吹山寺を開くなど、かつて伊吹山は山岳信仰の霊場でした。その名残として、八合目には手掛岩行導岩が残っています。

 六合目から上を見れば、ニホンジカの群が目に入りますが、目が合っても逃げようとしません。この辺りの草原が消滅しつつある原因の一つはニホンジカの食害だそうです。

 

 三合目の山野草保護区に入ればユウスゲ(ススキノ科)の群落です。

 

 コオニユリも咲いています。オニユリと違って、葉の付け根にムカゴがないのが特長だそうです。
 また、すぎやままさとの歌「吾亦紅」で名前だけ知っていたワレモコウ(バラ科)の花も咲いています。

 伊吹山スキー場跡を通って下山します。今はパラグライダーの体験場所となっています。

 

 登山口の上にはケカチのがあります。解説板によると、山岳修行に入る前の行者がここで身を清めた(悔過の行)そうです。


 すぐ近くには、伊吹山登山の守り神三之宮神社があり、祭神は大国主命・大山昨命(大山祇命?)・玉依姫命の三柱です。

 

 この後、ジョイ伊吹「伊吹薬草湯」で体を癒す予定でしたが、時間が無くなったので、ここからJR米原駅に出て帰路に付きました。

2021年08月11日|歴史:古代