神姫観光「小谷城跡」(滋賀県長浜市)
令和3年3月31日(水)、神姫観光のバスツアーで小谷城跡(滋賀県長浜市)に登りました。
戦国ガイドステーションから番所跡までマイクロバス「小谷城バス」で行き本丸周辺を散策したことはあるのですが、麓から尾根を登り、屋敷跡がある清水谷(きよみずだに)を下りたかったのです。
小谷城の初代城主は浅井亮政(あざい すけまさ)で、子の久政、孫の長政と浅井氏三代にわたる居城となりましたが、1573(天正元)年に織田信長の攻撃を受けて落城しました。
【小谷城のイラスト】
最初に小谷城歴史資料館で概要の説明を受けた後、ボランティア・ガイドさんの案内で追手道を登ります。
【歴史資料館から望む小谷城跡】
最初の番所跡は城郭主要部への入口にあります。
【番所】
展望所からは、織田信長が陣を置いた虎御前山が目の前に見えます。
【虎御前山】
さらに進めば主郭部最先端の曲輪跡・御茶屋跡で、庭もあったとされています。
【御茶屋】
次は三方を高い土塁に囲まれた御馬屋跡で、中央には井戸もありました。ただし、実際に馬小屋があったかどうかは定かではありません。
【御馬屋】
【井戸】
桜馬場跡は細長く削平された二段の曲輪からなり、素晴らしい眺望で琵琶湖が見えます。
【桜馬場】
【桜馬場跡から西の眺め】
両袖に巨石群を構えた黒金御門(くろがねごもん)跡を過ぎると、大広間・本丸と大きな曲輪が連なります。
【黒金御門】
【大広間・本丸】
大堀切を越えると、さらに中丸・京極丸・山王丸と続きます。小谷城にあった石垣の大部分は、豊臣秀吉により破壊されましたが、山王丸の東斜面には大石垣が残ります。
【大堀切】
【中丸・京極丸】
【山王丸の大石垣】
ここから六つの寺の出張所があった六坊まで下った後、大獄(おおずく)城跡をめざして登ります。小谷山で最も高い場所にあることから、ここが初期の主郭だったと考えられています。
【山王丸から見た大嶽城跡】
【大嶽城跡】
帰りは六坊まで戻り、清水谷を下ります。家臣団の屋敷跡が続き、三田村屋敷の主は俳優・三田村邦彦の先祖だと言われています。
【三田村屋敷】
長政・お市が住んでいたとされる御屋敷跡を経て、歴史資料館に戻ります。
【御屋敷】
清水谷の西にある尾根に築かれた福寿丸跡や山崎丸跡には行けませんでしたが、日本屈指の山城・小谷城の雄大さを実感できた一日でした。