毎日新聞旅行「二上山・大和葛城山・金剛山・紀見峠へ」(奈良県葛城市→和歌山県橋本市)
令和4年5月12日(木)~13日(金)、毎日新聞旅行「二上山・大和葛城山・金剛山・紀見峠へ」に参加しました。
金剛葛城山系の稜線を南北に縦走するダイヤモンドトレールコースがあり、全45kmのうち33kmを歩きます。
一日目は、雨の中、近鉄南大阪線二上山駅から大和葛城山をめざします。
二上山(にじょうざん、ふたかみやま)の雄岳(おだけ、517m)山頂には、宮内庁が治定する大津皇子墓がありますが、東麓の鳥谷口古墳(葛城市)が本当の墓だとされています。
馬ノ瀬を経て南に進むと雌岳(めだけ、474m)で、大きな日時計がありますが、雨の中ではむなしいだけです。
岩屋峠で少し寄り道して鹿谷寺(ろくたんじ)跡に寄り、凝灰岩の岩盤を彫り込んで造られた石塔などを見学します。
二上山を下り切れば竹内峠です。東西に日本最古と言われる国道「竹内街道」(現在は国道166号線)が走っており、峠の東が大和国・西が河内国でした。
竹内峠から南に登れば岩橋山(いわはしやま、658.8m)で、ここから南に向けて厳しい木段を下ります。
岩橋峠を過ぎると快適な山道となりますが、霧のために眺望は楽しめません。
東に向かっては、近鉄新庄駅や忍海(おしみ)駅など各方面に下る道があります。晴天のなかを歩いてみたいものです。
いくつもの厳しい木段を越えれば、大和葛城山(やまとかつらぎさん、958.6m)の山頂ですが、眺望は全くききません。
夜は、葛城高原ロッジに泊まります。
5月13日(金)は朝の5時頃に目覚めて外を見たところ、雨が止んでいたので散策します。
ツツジは少し盛りを過ぎていましたが、雨に濡れてしっとりとしています。
南には、これから向かう金剛山が姿を見せています。
念のために山頂に行ったところ、西に淡路島が見えました。
葛城山ロープウエイ山頂駅の展望台から東を見れば、雲海の向こうに奈良盆地東部の山々が見えます。
朝食後、降り出した雨の中、水越峠に向かって厳しい山道を下ります。
水越峠から南に、単調なガンドガコバ林道を進みます。
林道が終われば、厳しい登りが始まります。
金剛山(こんごうさん、正しくは葛木岳、1,125m)の山頂は葛木神社の神域にあり立ち入ることができないので、神社に参拝します。
ここから南東の紀見峠に向かってひたすら歩きます。
千早峠から南東に向かって下る道には「天誅組行軍の道」と書いた標識がありました。
明治維新の魁とされる「天誅組の乱」は、この道を進んだ志士たちが五條代官所を襲撃したことから始まったと思うと感慨深いです。
行者杉には二本の大きな巨木が生えています。ここは、奈良県(五條市)・大阪府(河内長野市)・和歌山県(橋本市)の府県境です。
今回のトレッキングは紀見峠で終わりです。
雨の中を何とか歩き切ることができてホッとしました。