鬼ノ城(岡山県総社市)
令和5年5月2日(火)、鬼ノ城(きのじょう、岡山県総社市)に行きました。
鬼ノ城は、鬼城山(きのじょうさん、397m)に築かれた古代山城です。
JR総社駅から麓の砂川公園までレンタサイクルで進みますが、遠くに復元された西門などが見えます。
砂川公園から山頂までは、舗装された車道を歩きます。
途中、経山(きょうやま、373m)に築かれた中世の山城「経山城」に寄り、石垣や堀切などを確認します。
山頂には、四等三角点があります。
車道に戻り、犬墓山(いぬはかやま、443m)をめざします。
こちらの山頂にあるのは、三等三角点です。
山頂近くの展望所から東には、鬼城山が一望できます。
北に進めば、馬頭観音菩薩坐像と地蔵菩薩坐像の小さな石仏が並んでおられます。
さらに進めば、巨大な「鬼の差し上げ岩」があります。
かつては大きな岩屋寺がありましたが、今は小さな観音院の建物が残るだけです。
少し寄り道して県指定文化財「岩屋の皇(おう)の墓」を見学します。花崗岩で作られた無縫塔(八角の台座の上に円形の塔身)で鎌倉時代のものです。
ここから、国指定史跡「鬼ノ城」に向かいます。
鬼ノ城は古代山城ですが、築城の経緯や由来が不明な「神籠石山城(こうごいしやまじろ)」に分類されています。
四つの城門跡が確認されており、北門から入ります。版築(粘土層と砂層が交互)土塁の上に掘立柱建物が築かれていました。門の西には犬墓山が聳えています。
西門の周辺は最も整備が進んでおり、土塁や板塀だけでなく建物も復元されています。
西門の東には、城内の水を排出するための水門があり、石積みの上は版築土塁で覆われています。
東門から北に寄り道します。
高石垣のうちで、折れの角度が大きく平面形が凸状に築かれている「屏風折れ石垣」を見るのが目的です。
石垣の上に立つと、背面側まで石垣が加工されているのが分かります。
下りは阿弥陀原登山道を利用しますが、岩肌が露出しており慎重に進みます。
奥坂休憩所から砂川公園までは、舗装された車道を延々と歩きます。
トレッキングと山城探訪を楽しんだ一日でしたが、さすがに疲れたので歩数を確認すると、40,000歩を超えていました。