観音峰(奈良県天川村)
令和4年6月30日(木)、一人で奈良県天川村の観音峰(かんのんみね、1,348m)に登りました。登山口が高い場所にあるので標高差は600m程度です。
近鉄大阪阿部野橋駅から近鉄下市口駅まで特急で1時間、そこから奈良交通の路線バスで1時間10分で登山口に到着です。
ここから、みたらい渓谷に架かる吊り橋を渡り、杉植林帯のなかを進みます。
「観音の水」は唯一の水場だそうですが、少ない水量です。
吉野山での戦いに敗れた護良親王(後醍醐天皇の皇子)は観音峰に逃れました。こうしたことから、かつて、観音平には南朝ゆかりの神社がありました。
観音平の先には、護良親王が詠まれた歌を彫った岩があります。
《よしの山 花ぞちるらん 天の川 くものつつみを くず(→づ)すしらなみ》
尾根に出て、ススキの茂る斜面を登り切ると観音峰展望台です。
展望が広がり、南には八経ヶ岳や弥山も見えます。
草原にはジギタリスが群生しています。毒性のある外来種なので天川村では駆除を試みましたが、うまく行かなかったようです。
ブナ林を過ぎ、雑木林の急坂を登ると観音峰山頂です。
山頂には三等三角点がありますが、周囲は樹木で覆われており眺望はありません。
梅雨が明けたばかりで体が高温に慣れていないなか、久しぶりのトレッキングは疲れましたが、大峯山脈北側の山並みを楽しむことができました。