毎日新聞旅行「大杉谷から大台ヶ原へ」(三重県大台町→奈良県上北山村)
令和4年10月22日(土)~23日(日)、毎日新聞旅行の登山ツアー「大杉谷から大台ヶ原へ」に参加しました。
大台ヶ原は奈良県と三重県の境にある標高1,500m程度の台地で、吉野熊野国立公園に属しています。大台ヶ原ドライブウェイを利用して数回訪れているのですが、北東の三重県大台町から歩くのは初めてです。
全長14.1km・高低差1,415mの行程なので、途中の山小屋で一泊します。
◎10月22日(土)
午前7時、JR大阪駅前をマイクロバスで出発して、昼前に林道終点の登山口に到着します。
これから歩く大杉渓谷は深い谷で、富山の黒部渓谷・新潟の清津渓谷とともに日本三大渓谷に数えられています。
岩を削った岩壁道を歩きますが、特に危険な場所には鎖が設置されています。河原に出て振り返ると、大日嵓(だいにちぐら)が見えます。
山道を進めば、対岸に千尋滝(せんじんだき)が見えてきます。落差が135mと大杉渓谷で最大の滝だそうですが、木が生い茂っていて全体は見えません。
さらに進んで谷に下りれば、両岸が切り立ったシシ淵で、奥には滝が見えます。
平等嵓吊橋は全長82mと大杉渓谷で最も長く、平成24年に架け替えられました。
さらに進み、午後5時前に「桃の木山の家」に到着します。
たくさんに人が泊っており、夕食は午後6時20分、消灯は午後8時です。
◎10月23日(日)
午前5時30分から朝食・午前6時30分に出発します。歩行距離は9.3kmですが、厳しい登りがあります。
岩壁道を進むと、日本百名滝・七ツ釜滝です。落差80mで、数段に分かれたそれぞれに釜を持つそうですが、全体は見えません。
鎖を持ち足元に注意しながら岩壁道を歩みます。
平成16年の台風21号により岩壁道が崩壊して通行できませんでしたが、復旧工事により平成26年から歩けるようになりました。
崩落地を過ぎれば、落差40mの光滝が姿を現します。
さらに過ぎれば、堂倉滝です。落差は20mですが、大きな釜には水が満々と湛えられています。
ここから、1時間ほど急な尾根を登れば林道で、その先で昼食です。
昼食後、シャクナゲ坂・シャクナゲ平と標高差600mを登ります。
ブナ林を登り切れば山頂です。
晴れており、日出ヶ岳(1,695m)の展望櫓からは、大峰山脈や台高山脈だけでなく、尾鷲の海岸線も見ることができました。
さすがに疲れましたが、天候にも恵まれ充実した登山を楽しむことができました。