神姫観光「京丹後縦断トレイル「経ヶ岬→宇川」」(京都府京丹後市)
令和3年4月14日(水)、神姫観光のバスツアー「京丹後縦断トレイル」の第一回「近畿最北端・経ヶ岬~宇川温泉」に参加しました。
このツアーは、神姫観光と京丹後市観光公社がコラボレートしたものです。京都府京丹後市内の山陰海岸ユネスコ世界ジオパークを中心としたウォーキングコースを八回に分けて、まちづくりサポートセンターに所属する地元ガイドさんの案内で歩きます。
毎回、地元の食材を使った手作り弁当が付き、ウォーキングの後には地元の温泉に入浴できます。
第1回は、近畿最北端にある経ヶ岬から宇川温泉まで歩きます。姫路市から出発地点の経ヶ岬まで4時間弱かかりました。
小雨が降る中、経ヶ岬を一周します。海から見た柱状節理が経巻を立てたように見えることから、こう名付けられたそうです。奈良県曽爾村だと鎧(よろい)に見立てて鎧岳・兜岳ですから、海と山とでの違いが興味深いです。
経ヶ岬灯台は近畿の最北端に位置しており、1898(明治31)年に設置された全国で6基しかない第一級灯台です。かつては灯台守の人がいましたが、今は無人です。
経ヶ岬を一周してから昼食を済ませて、西の宇川をめざします。
最初は、日本の棚田百選に選定された袖志(そでし)の棚田です。400枚の棚田が広がっており、棚田・集落・海が調和しているのが特徴です。田圃に水が張られた時に海に沈む夕陽を眺めると絶景だそうです。
穴文殊(清涼山九品寺)で休憩します。立派な参道ですが、周囲を在日米軍経ヶ岬通信所と航空自衛隊経ヶ岬分屯基地に囲まれており、今は山門と小さなお堂が残るだけです。
中浜は中浜漁港にある港町で、酒屋と一体化した旧郵便局や共同水場などレトロな建物が遺されています。
中浜海岸の西には、黒っぽい石がゴツゴツと飛び出した崖や島があります。熱い溶岩が海水で急に冷やされてできたものだそうです。
最後は、宇川(吉野川)沿いにある宇川温泉 よし野の里 で入浴です。2021(令和3)年4月にリニューアルオープンしたばかりです。低張性アルカリ性高温泉の源泉掛け流しです。露天風呂の傍らには八重桜が咲いており、小雨の中を歩いて冷えた体を温めることができました。
小雨が降り続く中でしたが、自然を楽しみながら海岸線を歩くことができました。
ガイドの方が言われていたように、晴れていれば、さぞ青い空と紺碧の海が見事なことでしょう。5月の第2回では宇川から大成(おおなる)古墳群まで歩く予定で、五月晴れを期待しています。