神姫観光「犬鳴山」(大阪府泉佐野市)
令和3年7月28日(水)、神姫観光のトレッキング・ツアー「犬鳴山(いぬなきさん、大阪府泉佐野市)」に参加しました。
犬鳴山七宝瀧寺(しっぽうりゅうじ)は、葛城(かつらぎ)修験の根本道場の一つです。
なお、山号「犬鳴山」と同じ名前の山はなく、五本松(730m)や高城山(たかしろやま、648m)などの総称です。
令和2年に葛城修験が日本遺産に認定されたことを記念して、令和3年2月に泉佐野市などで記念シンポジウムが開催されました。
修験道で有名なのは金峯山寺などの大峯(おおみね)修験ですが、役行者が大峯修験を開く前に修行されたのが葛城修験です。同じ山の宗教ですが、大峯修験に比べて集落との関係が深いのが特徴の一つです。
寺号「七宝瀧寺」が示すように、参道沿いにはたくさんの瀧があり、最初に両開ノ瀧に出会います。
ここは行場ではないので、多くの高校生が水遊びをしていました。
さらに進むと、行場である塔ノ滝です。
犬鳴山の山号は義犬に由来していることから、義犬の墓もあります。
七宝瀧寺は真言宗犬鳴派の大本山で、本尊は倶利伽羅大龍不動明王です。
本堂(不動堂)の奥には行者の瀧があります。水垢離の行場で、鉄の鎖も掛かっています。
元山上に向かう表参道がありますが、修験者以外は通ることができません。
しばらく林道を歩けば、石積みの山道に入ります。
山道と林道を交互に歩めば、目的地の五本松です。
料金(200円)を払って展望塔に登れば、南には和歌山の山々、西には関西国際空港などが見えます。
帰りは来た道を戻ります。
下山後、犬鳴山温泉不動口館で日帰り入浴(800円)しました。露天風呂の眼下には、犬鳴川が見えます。
大峯修験ほど厳しくない葛城修験ですが、それでも修験道の厳しさを垣間見ることができました。