高安山(大阪府八尾市)
令和4年2月16日(水)午後、信貴山城(奈良県平群町・三郷町)を見学した後、北西の高安山(たかやすやま、大阪府八尾市)をめざします。
高安山には、飛鳥時代、白村江の戦いに敗れた天智天皇が唐・新羅の侵攻に備えて古代山城・高安城(たかやすのき)を築きました。
市民グループの探索により、山頂から200mほど下がった場所に六つの倉庫址が発見されました。
第2・3号倉庫址では発掘調査が行われ、礎石から3間×4間の倉庫だったことが判明しました。
奈良盆地への眺望が開けていますから、逆に奈良盆地から見上げると威容を誇っていたことでしょう。
高安山(437m)には二等三角点があるのですが、木が生い茂って展望は望めません。
そんな理由からでしょうか、ハイキング道から山頂に向かうきちんとした案内板がありません。
山頂の少し西には、白い円球が印象的な気象庁「高安山気象レーダー観測所」があります。かつては2人勤務の24時間体制でしたが、遠隔制御・監視が可能となった今は無人です。
西信貴ケーブル「高安山駅」に着いたのは午後4時半過ぎです。
午後5時5分発の最終便まで少し時間があるので展望台に登ったところ、西に大阪平野の夕景が広がっていました。
西信貴ケーブル「ずいうん号」に乗って下山します。
奈良県王寺町を出発し、一部、斑鳩町に入り、三郷町を経て平群町に入り、そこから大阪府八尾市、と府県をまたがる史跡ウォーキングでした。