鶴林寺(兵庫県加古川市)、工楽松右衛門旧宅(兵庫県高砂市)、五色塚古墳・須磨山上遊園(神戸市)

 令和3年6月2日(水)、山陽電車「三宮・姫路1dayチケット」(1,590円)使い、近隣を散策しました。
 最初は、尾上の松駅まで行き、そこから国鉄高砂線跡を歩いて「刀田山鶴林寺(とたさんかくりんじ)」(加古川市)に向かいます。

 5月9日(日)に秘仏「韋駄天」(室町時代)を拝観したばかりですが、今日の目的は本堂の左に植えられている菩提樹の花を見るためです。この木の下で釈迦が座禅を組んでいる時に悟りを開いたと伝えられ仏教に因縁のある木です。残念ながら咲始めでしたが、お寺の方に聞くと、咲き始めると一気に満開になるとのことでした。

 


 次に高砂市に移動して国鉄高砂線跡を南西に歩きます。以前、山陽高砂駅の前までは歩いたことがあるのですが、その先が未踏だったのです。
 線路跡が歩道として整備されているので、迷うことはありません。三叉路には、モニュメントとして転轍機や腕木信号機が置かれています。

 

 さらに進むと高砂駅跡で、モニュメントとして車輪が置かれています。


 近くには現役の銭湯「梅ケ枝湯」があります。表は普通のモルタル建築ですが、裏に回ると煉瓦造りの煙突などがあり「ハウルの動く城」のようです。

 


 東に進んで工楽松右衛門(くらくまつえもん)旧宅へ向かいます。松右衛門は江戸時代に海運業や港湾改修などを行った事業家です。また、丈夫で耐久性のある「松右衛門帆」を発明し、先に訪問した丸子船の館(滋賀県長浜市)でも展示されていました。

 

 

 

 旧宅の南は、火事から家を守る意味合いからでしょうか、廃船の船板を用いた舟板塀となっています。

 

 なお、建物と土地は2016(平成28)年、高砂市に寄贈され、1年4ヵ月をかけて全面改修工事が行われました。崩れそうな建物が、よくぞここまで復元されたものだと感心します。

 

 

 次に、五色塚古墳(神戸市垂水区)に向かいます。全長194mの前方後円墳で、兵庫県内では最大の大きさです。四世紀後半の築造なので後円部が高くなっており、被葬者は淡路海峡周辺を支配した豪族だと考えられています。

 
 ここも5月9日(日)に来たのですが、黄砂の影響で景色が楽しめなかったので、リベンジです。今回は、南に友ヶ島(和歌山市)などの紀淡海峡が、東にこれから行く旗振山が見えました。

 


 須磨浦公園駅からロープウェイに乗ったところ、乗客は私一人でした。
 山上の展望台からは、西南には五色塚古墳淡路島・明石海峡大橋が見えます。

 


 少し歩いて、堂島米会所の相場を西国に知らせる旗振り通信の中継地だった旗振山(252.6m)に向かいます。三角点は標石の四分の一程度が地表に出ているのが通例ですが、旗振茶屋の敷地内だからでしょうか、地中にあり周囲がコンクリートで固められていました。神戸空港の向こうには大阪コスモスクエアも見えました。さらに南には関西国際空港も見えたのですが、写真にはうまく写せませんでした。

 


 この後、神戸三宮に出て神戸市立博物館「東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」を観覧する予定でしたが、好天の下で歩き回ったため、ここで力尽きました。

2021年06月02日|古墳:前方後円墳|兵庫県:その他, 播磨