毎日新聞旅行「八経ヶ岳と弥山」(奈良県天川村)
令和3年6月29日(火)、毎日新聞旅行「大峰山_弥山(奈良県天川村)」に参加しました。
日帰りで大峰山(おおみねさん)系の弥山(みせん、1,895m)と奈良県最高峰のハ経ヶ岳(はっきょうがたけ、1,915m)に登るという強行日程です。
午前7時にJR大阪駅前をバスで出発すると、午前10時に行者還林道トンネル西口に着きます。登山口は、すぐ近くです。
そこから南に1時間10分ほど尾根沿いの急坂を登ると、大峯奥駈道に出ます。
大峯奥駈道とは、8世紀の初めに役行者が開いたとされる修験者の修業の道で、奈良県吉野と和歌山県熊野を結んでいます。世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成しており、本来なら二日以上かけて歩くべき道なのですが、体力の関係で日帰りツアーに参加しました。
奥駆道に出てからは、西に向かって穏やかな稜線を進みます。
途中には、「石休みの宿跡」、「弁天の森」三角点(1,600.5m)があります。
さらに西に進めば「聖宝ノ宿(しょうぼうのしゅく)跡」で、理源大師(りげんだいし)聖宝上人の坐像があります。
理源大師は平安初期の真言宗の僧で、京都・醍醐寺の開祖です。近鉄奈良駅の南にある「もちいどの(餅飯殿)センター街」の名称は、大師が大峯山で大蛇退治をした伝承に由来しており、センター街には大師堂があります。
ここを過ぎ、行者泣かせと言われた聖宝八丁旧道の横にある階段道を乗ると、緑の苔が覆う台地に出ます。ここに弥山小屋があります。
小屋から少し北に登れば弥山山頂で、天河大辯財天社「奥宮」が祀られています。
南には、これから向かうハ経ヶ岳が見えます。
弥山小屋に戻り、南にハ経ヶ岳をめざします。オオヤマレンゲは、鞍部を中心にフェンスで保護された道の両側に植わっていますが、まだ咲き始めです。
露岩帯を登れば山頂です。晴れていれば360度の大展望が楽しめるのですが、霧が出ており、南に明星ヶ岳(1,894m)、北に弥山が見える程度でした。
ここからは、来た道を登山口に向かって戻ります。
昼食時間や休憩時間も含めて8時間に及ぶトレッキングでしたが、幸い、曇天なので直射日光が少いたまえにあまり暑くなく、無事に歩き通すことができました。