大和古墳群(奈良県天理市)

 令和4年1月29日(土)午前、天理市の大和(おおやまと)古墳群を訪れました。
 この地域は、さまざまな階層の古墳が集中的・継続的に造営されているのが特徴です。


 JR万葉まほろば線「長柄」から東に歩けば「ノムギ古墳」です。前方後方で、西側の前方部は大きく改変されていますが、全長100m程度だと推定されています。この地域の前方後方墳としては全長185mの西山古墳が有名ですが、嚆矢となるのがノムギ古墳です。


 天理環状線の道路を隔てて東側には、全長130mの前方後円墳「ヒエ塚古墳」があります。古墳時代前期の築造で、箸墓古墳との類似が指摘されています。


 「竹之内環濠集落」を経て北に向かいます。


 全長75mの前方後円墳「東乗鞍古墳」は前方部が大きく開いているのが特徴で、後円部の南側には横穴式石室が開口しています。
 玄室長は7.6mで、奥には阿蘇ピンク石の刳抜式家形石棺が、手前には二上山凝灰岩組合式石棺があるのですが、土砂が流入しているために入ることができず、外側から覗くだけです。

 

 

 西北には、全長118mの前方後円墳「西乗鞍古墳」があります。これまで訪れた三つの古墳は東西方向でしたが、この古墳は南北方向です。
 埋葬施設は不明ですが、横穴式石室だと推定されています。
 2018(平成30)年2月13日付けで国史跡に指定されました。

 


 この後、午後の古墳探訪ツアーの集合場所である天理駅に向かいました。

2022年01月29日|古墳:その他, 前方後円墳|歴史:古墳時代|奈良県:その他