琵琶湖汽船「琵琶湖万葉クルーズ」(滋賀県長浜市ほか)

 令和3年7月17日(土)、琵琶湖汽船主催の「琵琶湖万葉クルーズ『湖北・湖東の万葉集』」に参加しました。
 講師は安土城考古博物館の元副館長・大沼芳幸氏、万葉歌の朗詠は福知幸氏です。
 大沼先生からは、万葉歌だけでなく関連する琵琶湖の歴史についても説明がありました。

 


 長浜港を出航して湖北まで行き、そこから南の大津港に向かって湖東を沿岸沿い進みます。

 先生からお許しが出たので、デッキに出てスピーカーから流れる万葉歌や説明を聞きながら、湖上の風景を楽しみます。

 
 古来、日本海沿いの福井県敦賀で陸揚げされた物資は、陸路を琵琶湖畔まで運ばれました。その一つが敦賀と塩津を結ぶ塩津街道で、塩津街道の一部「深坂古道」は、先日、別のツアーで歩きました。

 
 塩津では丸子船に積み替えられ、琵琶湖を大津に向かって運ばれました。船上から眺めると、塩津港が奥まった場所にあることがわかります。

 

 

 塩津港を出て南に進めば、右手(西)に葛籠尾崎(つづらおざき)、その先には宝厳寺や都久夫須麻(つくぶすま)神社が鎮座する竹生島(ちくぶじま)が見えます。

 


 眺める方向によって多様な景色を見せる多景島(竹島)は、周囲600mの小島で、日蓮宗見塔寺の境内です。

 

 さらに進めば、左手(東)に小谷城跡・伊吹山が見えます。
 伊吹山から眺めたのと逆の光景です。

 

 

 次に、彦根城の国宝「大天守」が見えてきます。平山城なので、湖上から眺めると良く目立ちます。

 

 さらに進めば、安土城跡が見えてきます。標高199mの安土山に、高さ32mの黄金の天主が建っていたのですから、さぞ威容を誇ったことでしょう。

 

 

 

 沖島は周囲6.8kmと琵琶湖最大の島です。300人の人が住んでおり、「湖で人が暮らす唯一の島」がキャッチフレーズです。東には、辨財天社の鳥居が見えます。

 


 琵琶湖の最も狭い部分に架かるのが長さ1,350mの琵琶湖大橋です。この橋を境に北湖と南湖に分かれますが、北湖が圧倒的に広く深いです。

 

 琵琶湖を知り尽くした大沼先生の説明を聞きながら、船上から実際の風景を眺めることにより、琵琶湖周辺に関する知識を深めることができました。

2021年07月17日|歴史:中世, 古代, 近世・近代