神姫観光「京丹後縦断トレイル「三津漁港~浅茂川漁港」」(京都府京丹後市網野町)
令和3年7月21日(水)、神姫観光「京丹後縦断トレイル」の第4回「三津漁港~浅茂川漁港(京丹後市網野町)」に参加しました。
今回は全長10.0km・高低差50mのコースで、メインの国名勝・天然記念物「琴引浜」は全長1,8kmと広大です。
最初の遊歩道は、砂浜から少し上にありますが、松林が続いており海浜の雰囲気です。ただ、盛夏のアブラゼミと晩夏のヒグラシの鳴き声が同時に聞こえてくるのには違和感を覚えます。
少し進めば、板状節理が見られます。上下の温度が低いと板状になり、左右の温度が低いと節状になるそうです。
掛津砂丘に出ると、ハマゴウなど浜辺の植物が生い茂っています。
網野町出身の野球選手・野村克也さんが自身を例えていた月見草(マツヨイグサ)も咲いています。
昼食は、松林で風に吹かれながら、地元食材を使った弁当を食べます。
与謝野鉄幹・晶子の歌碑が建っていますが、黒御影石の表面が光っていて詠みにくいのが残念です。
○鉄幹「たのしみを 抑へかねたる 汝ならん 行けば音を立つ 琴引の浜 」
○晶子「松三本 この蔭に来る 喜びも 共に音となれ 琴引の浜」
太鼓浜で「鳴き砂」を体験します。摺り足で歩くとキュッキュッと鳴るのですが、難しいので、表面の砂を両手で合わせて見ると鳴りました。主成分の石英は、表面がきれいで乾いていると摩擦係数が大きくなるので、力を加えると音がするそうです。
次の水晶浜では、高温石英の小さな結晶が光っていてきらびやかです。
さらに進めば千石(ちいし)の帆掛け岩があります。岩の形が帆を掛けた千石船の形に似ているそうです。
八丁浜を過ぎれば嶋児(しまこ)神社です。浦島伝説の水江浦嶋児を祀っていますが、予想外に小さい社殿です。
ここから、浅茂川温泉「静の里」に行き、温泉で汗を流した後に生ビールをいただきます。
晴れていて暑かったのですが、穏やかな日本海の風景を楽しむことができました。