海軍ゆかりの港町めぐり(京都府舞鶴市)

 令和4年8月28日(土)、京都府舞鶴市へ行きました。JR西日本「サイコロきっぷ」(5,000円)を買ってみたところ、行き先が舞鶴になったのです。

 

 かつて舞鶴市の中心は細川幽斎が築いた田辺城の城下町・西舞鶴でしたが、明治34年、舞鶴港に海軍の舞鶴鎮守府が置かれてからは中心が東舞鶴に移りました。


 海軍は海辺にたくさんの赤煉瓦倉庫を建てました。倉庫跡のいくつかは国重要文化財「舞鶴鎮守府倉庫施設」に指定され、舞鶴市は「舞鶴赤れんがパーク」として整備しています。

 

 午前中は、非公開の場所も見学できる「舞鶴赤れんがガイドツアー」(2,000円)に参加します。
 最初は、三つの建物が見える撮影スポットで、概括的な説明を受けます。
 舞鶴の地が選ばれたのは、波が安定していて水深が深いからで、喫緊の課題であるロシア対策を念頭に置いたものでした。


 最初に見学する5号棟には、水雷を運び入れたクレーンやレールが保存されています。最大規模の建物で、「赤れんがイベントホール」として活用されています。

 

 赤れんがロードに沿って3棟の建物が並んでいます。


 通常は非公開の1棟に入ります。

 

 トロッコは映画撮影のために作成されたものですが、海軍の消火栓は当時のものです。


 少し歩いて、北吸浄水場配水池跡に行きます。
 施設の性格から小高い丘の上にあり、眼下にたくさんの艦艇が見えます。


 通常は非公開の建物内に入ります。


 水が滞留しないよう、何枚もの大きな壁で仕切られています。
 実際に下まで降りて歩いてみると、その大きさが体感できます。

 

 午後は、「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」(1,300円)に参加します。
 船長さんやガイドさんは海上自衛隊舞鶴地方隊を定年退職された方なので、港や船の説明が具体的でよく理解できます。

 

 


 かつての軍港都市・舞鶴を訪問して、戦争遺跡の重要さを認識することができました。  

2022年08月28日|歴史:近世・近代