琵琶湖汽船「『伊崎の棹飛び』湖上観覧とビワマス料理」(滋賀県近江八幡市)
令和4年8月1日(月)、琵琶湖汽船「『伊崎の棹飛び』湖上観覧とビワマス料理」に参加しました。講師は、大沼芳幸先生です。
「伊崎の棹飛び」は、毎年8月1日の千日会の日に、伊崎寺(いさきじ、滋賀県近江八幡市)の棹飛堂(正式には護摩堂)で行われる宗教行事です。
飛鳥時代、役行者が巨岩を不動明王だと感得して棹飛堂を建立したと伝えられており、岩に張り付くように建っています。
我々は「いんたーらーけん」(56㌧)と少し大きい船なので、離れた場所から拝見します。
姨倚耶山(いきやさん)伊崎寺は天台宗では格式の高い寺で、千日回峰行を満行した大阿闍梨が住職を務めています。
棹飛びは、百日回峰行を満行した行者の「行」として行われるもので、棹の長さは13m、棹の先端から湖面までは7mあります。
最初に大阿闍梨が棹を清められます。
棹の先まで歩いて湖に飛び込む行為は、自らを犠牲にして仏道を求める修行の姿を現しており、法隆寺「玉虫厨子」に描かれた「捨身飼虎図」に共通するものがあります。
今回は三年ぶりで、28~49歳の10人の僧侶が飛び込まれました。
飛び込んだ後は、岩に垂らされた綱を伝って棹飛堂に戻ります。
その後、湖に浮かぶ日本で唯一の沖島に移動します。
昼食は、ビワマス料理です。
ビワマスは鮭の仲間ですが、琵琶湖の固有種です。水温20℃の水域に生息するので、水温が高い夏に琵琶湖の北の深い場所で捕獲されます。
特に、造りは脂が乗っていて旨かったです。
昼食後の自由時間には、酷暑のなかですが、散歩しました。
移転前の沖島小学校跡地は「おきしま展望台」となっており、手前には伊崎半島、遠くには鈴鹿山脈など眺望が楽しめました。