書寫山圓教寺(姫路市)

 令和3年9月19日(日)、姫路市の六角坂から天台宗別格本山「書寫山圓教寺」に参拝しました。十世紀に性空上人が開基し、大伽藍を擁していた古刹です。

 

 西国二十七番所であることから多くの人がロープウェイで参拝しますが、麓からの参道が六本あります。

 

 「東坂(ひがしざか)」は、交通の便が良く、岩尾根を登ることから眺望も良いので何度も歩きましたが、他の参道は日を分けて初めて歩いてみました。

 


 「西坂(にしざか)」は舗装されているので歩きやすいのですが、面白みのない道です。

 

 今回の「六角坂(ろっかくざか)」は森林浴コースだと言われますが、六角谷川沿いに歩きます。雨の後だったからでしょう、道がぬかるんでいるうえに岩も滑りやすい状態でした。そのかわり、いくつもの小さな滝を楽しむことができました。

 


 「刀出坂(かたなでざか)」は少し荒れた道で、山麓には江戸時代に備荒貯蓄のために設けられた「固寧倉(こねいそう)」があります。

 


 「鯰尾坂(ねんぴざか)」は雑木林の中の快適な尾根道です。山麓には戦国時代に築かれた「鯰尾大谷構居跡」があります。

 


 最後は、北東にある「置塩坂(おきしおざか)」です。
 参道沿いの石に浮き彫りされた石仏があるなど、山岳仏教であることを感じる道です。バスの便が少ないのが難点ですが、六本の参道の中では一番気に入っています
 なお、石仏の上にかかっているのは、チベット仏教を支援する旗です。 


 

2021年09月19日|建造物:寺院|歴史:古代|兵庫県:姫路市|トレッキング:トレッキング